さいたま市中央区本町東の内科・小児科・皮膚科・外科|三村医院

東洋医学

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当院では、前院長が漢方に力を入れていたこともあり、漢方薬の処方と痛みなどに対する鍼(はり)施術を行っております。

漢方薬は急性の病気にも用いますが、慢性の病気でお困りの方におすすめいたします。例えば、漢方の代表的処方である葛根湯は、風邪で用いるよりも慢性の肩こりに用いる方が作用を期待できる印象があります。(葛根湯が効かない風邪も数多く存在します。)

もちろん、いくつか注意していただいく点はあります。まず挙げられるのが独特の飲みにくさでしょう。味もそうですが、漢方エキス剤は顆粒となっており、これが口の中について不快な感じがしたり、入れ歯の間に入り込んでしまうようです。

オブラートを使っていただいたり、お湯に溶かしてハチミツ等で味つけしていただくとよいかと思います。

漢方薬は、問診、腹診、舌診、脈診などの診察の所見から、その患者さんの“状態”を把握した後処方されるもので、従って、打撲傷で来院された患者さんに更年期障害でも使う薬が処方されたり、皮膚の痒みで来院された患者さんに便秘で使う薬が処方されることもあります。
つまり、この病気だからこの薬という対応ではなく、この“状態”に患者さんがあるから、この薬を使うという訳です。

鍼施術は、当院では自費診療で行っており、長さ3cm、直径0.2mm程度の鍼を体の“ツボ”に刺入していきます。刺入する深さは部位により異なり5mm~15mm程度で、刺入の際の痛みもほとんどありませんので、腰痛、膝関節痛などでお困りの方はお気軽にご相談ください。輸血をしたことのある方、慢性ウイルス性肝炎などの患者さんは、事前にお知らせください。

鍼施術:1回1,100円(税込み)
※鍼施術の後に気分が悪くなることがありますので、その際は医師にご相談ください。

現在、当院では漢方治療を行っている主な疾患は以下の通りです。西洋薬を飲んでいて効果がいま一つという方には、一度お勧めする価値があると思います。
アトピー性皮膚炎、更年期障害、生理不順、自律神経失調症、不眠、冷え性、気管支喘息、高血圧、便秘、下痢、腹痛、膝関節痛、五十肩、にきびなど。

漢方薬が苦手な方のための飲み方のくふう

1.ココアに溶かして服用する
カップに漢方薬を入れ少量のお湯を加えてよくかき混ぜてからお飲みください。
2.リンゴジュースに溶かして服用する
(1)カップに漢方薬を入れ少量のお湯で溶かします。
カップに水・漢方薬を入れ、レンジでチンするとより溶けやすくなります。
レンジに入れて沸騰してきたら取り出してください。
一日分溶かしておき、冷蔵庫に入れておくのも良いでしょう。
(2)(1)で溶かしたものに100%リンゴジュースを加えます。
氷を入れるといっそう飲みやすくなります。
3.カルピスに溶かして服用する
カップに漢方薬を入れ少量のお湯で溶かし、カルピスに混ぜて飲んでください。
4.ヨーグルトと共に服用する
ヨーグルトをお皿に盛り、漢方薬をふりかけます。漢方薬の上にアプリコットジャム等をのせます。味わわずに飲み込んでください。
(また、混ぜてしまうと薬の味がでてしまいます)
5.蜂蜜に混ぜて服用する(1歳未満のお子さんには蜂蜜は食べさせないでください)
蜂蜜に混ぜて飲んでください。(※蜂蜜に含まれるボツリヌス菌が、日本でも1986年から報告されるようになりました。なかには死亡例もあります。したがって1歳未満の乳児に蜂蜜を食べさせるのは乳児ボツリヌス症発症の危険性があるので、控えることになっています)
6.その他
漢方薬は味(甘味)の濃いものに混ぜて飲みますと、苦味を感じなくなり飲みやすくなります。この他にも、フルーツヨーグルトに混ぜたり、チョコレートクリームやピーナッツクリームなどに混ぜて飲むなど、工夫をしてみると良いでしょう。

病気と向き合う上で、お薬をきちんと飲むことは大切です。漢方薬は特にお子さんには飲みにくいものではありますが、工夫次第で飲めるようになりますので、いろいろと試してみてください。また、飲めないようであればすぐに医師やスタッフにご相談ください。